家具と紫外線

みなさん、こんにちは。

まだまだ三寒四温というか、五寒二温ぐらいでなかなか暖かくなりませんが、やっと家の近所の桜は芽が出てきて、昨日の時点で3分咲きといったところでした。

さて、そんな事を言っててもすぐにまた暑い暑い夏がやってきます。
夏といえば対策が必要なのが紫外線。
1年間で浴びる紫外線量の70~80%をこれからの季節4~9月で浴びると言われているほど、春から夏にかけての紫外線量は多いのです。

そこで今回は紫外線による家具への影響について調べてみました。

<紫外線とは>

まずは紫外線について知りましょう。
そもそも紫外線とは地球に到達する光線の中でも波長が短く、高いエネルギーをもった光線で別名UV(ultraviolet)とも呼ばれます。
ご存知の方も多いかと思いますが、UVケアなどの言葉に使われるUVは紫外線のことです。
テレビのリモコンなどから発せられる赤外線や目に見える光よりも波長が短く、高いエネルギーを有しているので様々なところで影響力があります。
ちなみに紫外線よりも強力なエネルギーを持っている光線にはx線やγ線などの放射線があります。

<紫外線のメリット・デメリット

紫外線のイメージはあまりいいものではないかもしれませんが、決して悪影響ばかりではありません。
煙たがられがちな紫外線ですが、良い面もありますので賢く付き合いましょう。

■メリット
・殺菌効果
・日光浴によるビタミンDの生成
・日焼けによる健康美
・太陽光発電

■デメリット①(人体への影響)
・皮膚がんの原因
・白内障の原因
・肌のシミ・シワ・たるみの原因

■デメリット②(その他への影響)
様々なものの色褪せ(成分を分解)

とまぁ、上記は一例ですがやはりデメリットが多くあります。
しかし紫外線がなくなってしまっては我々は生活できませんので、どうか良い面も知っておいてくださいね。

それでは紫外線とは何かわかったところで、家具への影響についてご説明いたします。

 

<家具への影響>

紫外線が家具へもたらす影響はほとんどの場合、悪いものです。
その中でも意外と知られていないのが上でも登場した『色褪せ
まずはこちらの写真をご覧ください。

これは約3年前後、店舗のデッキ部に展示してあったチェアです。
もちろん夜間は店内に入れていましたがほとんど外で直射日光に晒されていただけあって、もともとの張地見本と比べるとかなり色褪せています。

なぜこのようになってしまうのか、その一因が紫外線にあります。

<色褪せの原因>

実は布の色褪せと紫外線の因果関係について、科学的に完全には解明されていません。
同じ条件で実験を行っても、各々が違った結果をもたらすなどとても不思議な問題事例として語られているそうです。

ですのでここでは仮説の一部をご紹介します。
その仮説とは紫外線による染料分子の分解です。

なにを言ってるかわかりませんね。
つまりは紫外線という強いエネルギーの影響を受けると色の分子が分解され、変色を起こしているというわけです。
これは家具に限らず服や本、車や道路標識など紫外線に晒され続けたものにはよく見られる現象です。
まずこれが色褪せの原因のひとつとして考えられます。

次に汗との関係です。
ソファなどファブリックを多く使用した家具を使用する際、必ずと言っていいほどファブリックは汗を吸っています。
そして困ったことにこの汗にも、染料の分解作用があるのです。

つまり家具は衣服と同じで『紫外線による染料の分解』と『汗による染料の分解』を同時に引き起こし、色褪せているんですね。

 

<家具の紫外線対策>

ソファやチェアなどのファブリックを多く使用した家具たちは多くの場合リビングに配置されます。
このリビングですが、往々にして日当たりのいい場所にあるのです。
つまり紫外線の影響を受けやすく、室内にも紫外線は侵入してきます。

ではどのような対策が有効なのか、すぐにできる対策とそうでないものと分けて一例をご紹介します。

■すぐにできる対策

・レースカーテンは常に閉める
できるだけレースカーテンは閉めてください。
UVカットタイプを使用すればさらに効果があります。

・カバーをかける
ソファなどにカバーをかけることも非常に有効です。
紫外線を直接浴びることを防げ、汚れも付きづらいので一石二鳥。
カバーを選ぶのも楽しいですよ。

・UVカットスプレーを使う
市販されているUVカット・色褪せ防止スプレーもおすすめです。
ほぼ風合いや質感を損なわず、紫外線対策ができます。

■時間をかける対策

・窓ガラスを変える
窓ガラスをUVカットのタイプに変えるのは時間と費用はかかりますが非常に
有効的です。約9割以上のカット率が期待できるものもあります。
また、フィルムタイプもあるので窓ごと変えるより手軽に対策も可能です。

 

<紫外線とうまく付き合う>

いかがだったでしょうか。
今回は家具への悪影響ばかりご紹介しましたが、上でもご紹介したように良い面もありますのでうまく付き合っていくことが大切かと思います。

上でご紹介した対策などは衣服に応用できるものも多々ありますし、みなさん夏になったら日焼け止めクリームを塗られたりすると思いますが、それもひとつのUV対策です。

これからどんどん紫外線の季節になりますので、もしよければこの記事を思い出して頂けると嬉しいです。
それでは、また。

 

 

 

 

 

 

ウォールナット家具のデザインと表現

 

こんにちは。
インテリアショップBRUNCHです。

流行りという枠にとらわれることなく世界中から愛されるウォールナット。
本日はウォールナットという素材を「家具で表現する」その一例をご覧頂きたいと思います。

1.高級感と気品が漂う細身のシルエット

高級感あふれるウォールナットは、輪郭を細くデザインすることで、より高貴な雰囲気を醸し出します。
天板端をシャープに切り出したり、先に向かって細くなる脚のデザインを組み込むことで、他の素材では表現できないウォールッㇳだからこその優美さを表現しています。

【商品例】

・TA-0314 リビングテーブル


・TA-0458 リビングテーブル


・TA-0474 ダイニングテーブル

・TA-0097 ダイニングテーブル

・CH-0038 ダイニングアームチェア

 

2.直線的で重厚な佇まい

ウォールナットの代名詞「重厚感」「存在感」
贅沢な厚みの材と使用し、太く堅牢な脚、そこに直線的なデザインを組み込むことによって生まれる家具はこの上ない重厚さと高級感を表現し、空間の主役として不動の人気を誇っています。
その有り余る存在感は、古くから人々に愛された理由のひとつと言えるでしょう。

【商品例】

・TA-0154 ダイニングテーブル

・TA-0078 ダイニングテーブル

・CA-0122 壁面収納

・CH-0259 ダイニングアームチェア

・CH-0058 ソファ

・CH-0092 ソファ

 

3.芸術性が高い優雅な曲線美

ウォールナットは家具の素材として加工がしやすく、狂いが起こりづらい強靭さを持ち合わせています。
いわゆる良質なウォールナットと職人の丁寧な技工によって、アート作品のような美しい曲線を家具で表現することもできます。
三次元に曲木したり、薄く削り出すなどの構造でも強度が出せることもウォールナットという木の魅力です。

・CA-0179 ダイニングチェア

・CA-0194 ダイニングチェア

・CA-0208 ダイニングチェア

・CA-0252 ダイニングチェア

・CA-0288 ダイニングチェア

・SO-0108 ソファ

・SO-0094 ソファ

・SO-0050 ソファ

・TA-0400 リビングテーブル

古くより世界中の人々を魅了し続ける「高貴な杢目」。
素材として加工がしやすく狂いが起こりづらい「強靭さ」。

多様性の高いウォールナット、そのデザインによって全く異なった印象を表現することが出来ます。
また、時代や国境を越えて世界中から愛され続ける理由がその「多様性」にあるのだと思います。
BRUNCHではこれからも「ウォールナット」という素材でお客様と共にある家具をご提案できたらと考えております。

木製のお椀について

みなさま、こんにちは。

インテリアショップBRUNCHです。

前回お箸について書かせていただいたのですが、
今回も前回の記事食器シリーズに続き
【お椀】について書きたいと思います。


(c)photolibrary

現代は陶器の食器が多くなっていく中、
お味噌汁に使うお椀は木製、またはプラスチックが多いですよね。

私の家でも職人さんがつくった木製のお椀を使用しております。
前までプラスチックのものを使用していたのですが
木製のほうが風合いがあり、おしゃれで素敵だなと思い買い換えました。

一般的に木製のものは『椀』という漢字を使用し
陶磁器製のものは『碗』といった漢字を使用します。

江戸時代の初めまでは木製のお椀が多く使用されていたのですが、
木製はうるし塗りに手間と時間がかかる+高価なことより、
陶磁器製のお碗の発達とともに木製お椀が少なくなってしまいました。
そして近年ではお値段もお手頃なプラスチック製のものが主流となってまいりました。

はたして木製とプラスチック製では違いがあるのだろうか。

と不思議に思い調べてみました。

[プラスチック]
合成樹脂に木の成分を混ぜたものをいいます。
たたくと硬い音がし、熱が伝わりやすく熱さを直に感じます。
熱い汁物など入れるとお椀が熱くて持てないといった経験は
皆様もあるのではないでしょうか。
そういった器はプラスチックや漆器のものが多いです。

[木製]
保温性が高く、耐熱性に優れております。
例えば冷たいお茶などを入れたとしても、
人の手で温めてしまうことはなく、つめたいまま美味しく飲めます。
また熱い汁物を入れた際は、器に熱を感じずに持てるといった優れものです。

ご自宅でご使用されているお椀がどちらか気になる方は
桶などに水をため、お椀をその中に入れてみてください。
木は水よりも軽いため、木製の場合はほとんどが浮きます。
※一部木のほうが重く沈む場合もあるそうです。

お椀には主にミズザクラ、ケヤキ、トチがよく使われております。

■ミズメザクラ


本州、四国、九州等でみられる木です。
桜と勘違いされる方も多いかと思いますが
こちらはカバノキの仲間で別名『梓』とも呼ばれております。

昔はこの木で弓なども作られていたそうです。
高級材として家具業界では有名な木でもあります。
しかし家具に採用するには長年に渡り熟された木でなくては作れません。
山中に散々しているミズメザクラはただでさえなかなか手に入らない状況です。
そんな希少価値の高いミズメザクラの木目ですが
木肌がとてもきめ細かく、仕上がりは光沢感があり
使い込むにつれ更に美しさが増します。
硬く、粘り気があり、狂いが起きにくいことから
長年多くの方から愛されてきました。

■ケヤキ

出典:http://kawasakimidori.main.jp/webzukan/keyaki.html

本州、四国、九州等に分布している木です。

多くの自治体がシンボルツリーとしてケヤキを植えている
皆様も一番なじみ深い木だと思います。
また、神社は主にヒノキが建築材料として使用されておりますが
お寺ではケヤキが欠かせない木として使用されています。
強くしなやかで、粘りがあり、木目も美しく光沢感もあることより
日本で産する広葉樹の中で最良の材質といわれています。
ケヤキには様々な杢(もく)があり、中でも『如鱗杢』(じょりんもく)は
杢の中でも珍しく、稀に現れることより最高級の杢とされています。
その他に、笹杢や、玉杢、泡杢などといった特殊な杢があります。

■トチノキ

北海道、本州、四国、九州等で見られます。
主に北海道や東北地方に多く

日本ではケヤキと並ぶ代表的な木です。

木肌はなめらかで、細胞の並び方が特徴的で
リップルマーク(さざ波紋)といった
まるでキラキラとした波のような模様が現れるます。
見る角度によって雰囲気が変わるので、
思わずじっと眺めていたくなるような木目です。
硬さはやや柔らかく、粘り気があるので
曲木に適しているともいわれております。
ただ乾燥には弱く、そのせいでうまく成長を遂げられないことも多々あるそうです。


木製のお椀を作る過程には沢山の時間が必要です。

お椀原型の形よりも9mm程大きく掘り起こし、
約2か月養生し、狂いが起きないよう
木の含水率が12~13%になるまで乾燥させます。

更にお椀の形に近づけるため、
内外ともに3mm程余裕をもって掘っていきます。

そして1か月~1か月半養生し、水分が10%になるまでまた乾燥させます。
この初めの工程だけで約3か月半もかかります。

その後、角やケバ立ちを刃物でおとしていき、
最後にサ
ンドペーパーで削ってやっとお椀の形が完成します。
仕上げに塗装が入るまでがお椀を製作するまでの一連の流れとなります。


木製のお椀はそれぞれ深さや形が若干異なったりするのは
手作りならではですね!

本日はこの辺で失礼します!

 

次回をお楽しみに♪

お箸の歴史

みなさま、こんにちは。

インテリアショップBRUNCHです。

まだ寒さは続いてますが、陽は少しずつのびてきて春が近づいてきてる感じがしますね。早く暖かくなってほしいものですが、この寒い時期だからこそ楽しめることもあります。

個人的な話しになりますが、私は食事が大好きで、寒い時期はお鍋やらーめんが特に美味しく感じます。先日地元の美味しいらーめん屋でらーめんを食べていた時に、ふと思ったことがありまして、私たち日本人が日常的に使っているお箸ですが、何の木からできているのだろうか!?と。また使い捨ての割りばしは本当に無駄遣いなのだろか!?と。

そこで今回のブログではお箸について詳しく調べてみました。


出典:http://www.toumon.com/item/artist/icura/iccs001.html

【お箸の語源】
①「嘴(くちばし)」の説:人がお箸を使う様が、鳥がくちばしでものをついばむ様子に似ていることから

②「橋」の説:人と食物を結ぶかけ橋であることから

③「間(はし)」の説:日本の棒の間で物を挟むことから。または食べ物と人間の間をつないだり、人間と神との間をつなぐためのものであることから

④「端」の説:お箸の元は竹を折り曲げてピンセットのように使用しておりまして、その端と端で物を挟むことから

⑤「柱」の説:昔は「柱」には神様や人の魂が宿るとされてきました。お箸を二本の柱です。そこに使う人の魂が宿るとされてきたことから

このようにお箸の語源には様々な諸説があるようです。どれもこれもなるほどと思ってしまいますし、神秘的ですね。

【お箸の歴史】

出典:http://www.hashikatsu.com/w0220.htm

紀元前300年(弥生時代末期):神様の祭器として使われたのが日本で最も古いお箸の登場とされています

600年(飛鳥時代):ピンセット型の竹製の折箸が使われるようになりました。ちなみに「箸」という字が竹冠なのは竹箸が由来とのことです。この当時お箸を使えたのは神様と天皇だけと言われてました


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90

710年(奈良時代):人はそれまで手食(手で食事をとること)でしたが、推古天皇が随(中国)に遣随使を送った頃、中国王朝で2本の箸で食事をしている光景を初めて見て、この作法を日本に伝え、聖徳太子が朝廷の供宴儀式で箸食制度を採用したことから日本で食事に箸を使う風習が始まり、箸食文化が広がったとされています

どうやらお箸の文化は中国から伝達してきたようですね。

現在ではお箸だけを使って食事をする文化は日本だけの様です。中国ではお箸とレンゲ、韓国ではお箸とスプーンなどお箸と何かを使用しています。
日本はご飯、おかず、お味噌汁など全てお箸で食事をしますよね。

また日本人はお箸のおかげで手先が器用な国民になったと言われています。

【割りばし】
8世紀初頭から箸食文化が広まりましたが、割りばしが広まったのは江戸時代の寛政12年ごろが最初と言われています。

割りばしを割ることは祝い事や神事などの「事を始める」という意味を持っています。またお箸を使い回さないことや、食事を始める前に割る行為が清潔でけじめを重んじる日本人特有の性格に合っていたと言えます。

近年では割りばしは木を使っていることから、環境問題の対象とされてきましたが、日本製の割りばしは丸太から建築用材を切り取った時にできる端材や残材、間伐材を使って作られているため、割りばしを作るために木を伐採していません。これは日本人のものを大切にする心から生まれたものであり、エコロジーの一環だと言えます。

それでは割りばしは何の木の端材や残材を使用しているのでしょうか?

<国産高級割りばし>

スギ材:スギ材の特性である、材料の軽さ、真っ直ぐに通った木目の特性を生かす製法で、柾目部を表面に加工しています。

ヒノキ材:ヒノキ材の特性である、木の光沢と強度を生かした製法で、板目部を表面に加工しています。

<国産大衆割りばし>


出典:http://shimokawa-seihashi.co.jp/products/
シラカバ:比較的安価であるために、汎用的な割箸として現在最も多く流通しています。木質としては、ねばり強く、腰も強い特性によって割りばしの主要素材として定着しています。


エゾマツ:木の肌目が細かい、木目が真っ直ぐで割りやすい特徴です。

<その他>
アカマツ・アスペン材・竹など

<種類>

小判箸(こばんばし)


天削箸 (てんそげばし)


利久箸 (りきゅうばし)


元禄削箸 (げんろくそげばし)


竹割箸(たけわりばし)


丸箸(まるばし)
上記出典:http://www.shinwa-nara.co.jp/hashi/katati-sozai.html


【お箸】

江戸時代中期ごろになると塗り箸が発展し、普及していきました。各藩が藩の地場産業として塗り物を競ったためです。ほとんどの漆器の産地がこの時期に確立し、それと同時に塗箸も多様化していきました。また江戸時代末期をを迎えると、裕福な町人や商人が自分のステータスとして塗り箸を使ったとされています。

<素材>
黒檀:木肌が細かく、重く、硬いという特徴をもち、磨くほどに金属のような 光沢を発することが知られ、古くから装飾・工芸品・楽器などの素材として使われてきました。
紫檀:過酷な熱帯地方に多く生息するするためか、耐久性に極めて優れ、家具等に多く使われています。

鉄木:鉄のような強度と耐久性を持つことから、第二次大戦中には実際に鉄のかわりに歯車等に用いられたというエピソードもあります。
翌檜(あすなろ):別名ヒバともいいます。軽い木のわりに丈夫で耐湿性に優れていることから、輪島塗の木地に使われ「漆器の木」として世界にも名高いです。

その他:桜・ゆず・楓・ブナなど

<塗り箸>

主なものに若狭塗と輪島塗があります。若狭塗は、箸と箸以外の用材と下地の違いや、「卵殻模様」、「貝殻模様」、「起こし模様」などの独特の模様が特徴です。
輪島塗は輪島塗は厚手の木地に生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強し、生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器です。

その他にも津軽塗、会津塗、鎌倉塗など様々ございます。

このように箸の塗りに使われている「漆」は、英語で「japan」と訳されるほど日本を代表する原料のひとつです。漆は光沢があり、防水性や防腐性を兼ね備えた、コーティング材としても優れている素材です。

天然のものを使用して、身体に優しく、見た目も美しく、さらに丈夫で使いやすい塗り箸は日本人ならではの作品です。

日常で当たり前のように使っているお箸ですが、自分に合ったこだわりの一膳を探して、食事をするとより食事が楽しめると思いますよ。

みなさまも探してみてはいかがですか?

それでは今回はこのへんで。

ヤマザクラについて

皆様こんにちは!

目黒通り、千葉船橋、横浜港北で無垢材家具を中心に扱うインテリアショップBRUNCHです。

2月も終わりに近づいてきました。
先日春一番が吹いたというニュースがありましたね!
寒い寒いと思っていましたが、気付けば春はすぐそこまで来ているようです。

春と聞いてイメージするのはやはり「桜」でしょうか。

一言に「桜」と言っても、その種類は固有種、交配種合わせて600種類ほどが認められています。
そんな数多くある桜の中でも、日本で最もポピュラーな桜の一つが、上の写真の『ソメイヨシノ』でしょう。
ソメイヨシノは明治以降、日本全国に広まり、桜の中で最も多く植えられた品種となりました。
現代では「お花見」といえばソメイヨシノが一般的ですが、明治以前に「お花見」というとその対象は主に『ヤマザクラ』でした。

今回は、家具の材としても人気の高い『ヤマザクラ』について調べてみました。

ヤマザクラはバラ科サクラ属の落葉高木。日本の野生の桜の代表的な種です。

国内に生育しているヤマザクラは、主に本州・四国・九州でみられます。海外ですと朝鮮半島にも分布しているそうです。
ソメイヨシノのように花の満開時期を過ぎた頃に葉が出始めるのではなく、葉芽と花が同時に開く事が多いのが特徴です。
同じ場所に育つ個体でも一週間程度の開花時期のずれがあるため、ソメイヨシノのように短期間の開花時期に集中してお花見をしなければいけないということはなく、比較的長期間観察できます。

木の材質としては、反りや狂いなどが比較的少なく、粘りがあり強度的にも強いというのが特徴です。
その特性から、家具の材料としてもよく利用される他、楽器材料、漆器の木地、仏壇の材料としても使われており、樹皮も樺皮細工という工芸品などに利用されています。
ちなみに『樺皮細工』という名前ですが、実際には樺が使われることはないそうです。一説には、かつてヤマザクラを樺、あるいは樺桜と読んでいた時代があり、それが命名の由来となったのだとか。

ヤマザクラは、辺材は淡い黄褐色、心材は赤褐色で、その境界は比較的明瞭ではっきりしています。
加工性が高く、磨くと艶のある光沢が出て、その桃色の色調も大変美しく、人気が高い故に市場ではなかなか良材を入手する事が難しくなりつつある、貴重な材です。
『本桜』と呼ばれることもありますが、これは木質的によく似た、樺やミズメなども一般に『サクラ材』として流通しており、それらと区別するためにつけられた呼称だそうです。

ちなみに当店でも、ヤマザクラを使用した家具がございます。

<CH-0069>ダイニングチェア

こちらのダイニングチェアは、ヤマザクラでお作りすることができる数少ない家具の一つです。
ヤマザクラは近似種のブラックチェリーと比較的色調が似ているので相性が良く、ブラックチェリー材のダイニングテーブルとコーディネートしてお選び頂く事も多いです。
ブラックチェリーより淡い桃色の色調が、経年変化でより深い色へと変化していくので、その過程もお楽しみ頂ける一品です。

昔から鑑賞の対象としても、家具などの材料としても日本人が身近に接して来たヤマザクラ。
今年の春は、ソメイヨシノだけでなくヤマザクラにも注目してみたいですね!

それでは今週はこの辺で。

来週もお楽しみに!

花粉症とスギの木

みなさん、こんにちは。
目黒通り、千葉、横浜で無垢材家具を扱うインテリアショップBRUNCHです。

暦の上では立春が過ぎ、2月も後半に差しかかりました。

まだまだ寒い日が続いていますが、だいぶん日も長くなり少しずつ春の足音が聞こえるようになってきましたね。

春目前になると気になるのが…そう、花粉です。

 

出典 https://ww1.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/sugi.html

 

早いところでは2月上旬から花粉シーズンへ突入しており、これから3月にかけてピークを迎えます。
今年の花粉飛散量は、一部の地域では少ないとも予想されていますが…どうなるのでしょうか。

花粉症患者さんの約7割は、スギ花粉が原因と言われています。

スギは国土の約12%を占めるほど生息しており、その量の多さからか年々発症する人が増えています。

花粉症の人にとってスギは「厄介な存在」と思われがちですが、ご存知の通り、主に建築用材として古くから日本人の生活を支えてきた大切な樹木です。

そもそも「スギ」とはどんな木なのか?

改めて調べてみたいと思います 。

 

出典 http://neeeed.com/kafunsyow/gennin/genninn-03.html

 

スギ(杉)は、スギ科スギ属の常緑針葉樹。
日本の固有種で、日本一樹高が高く、日本一長寿の木です。

前述の通り、国土の約1割を占める日本特産の代表的な樹種として、本州の北部から九州の屋久島まで自生し、人工植栽としては北海道南部にも分布しています。

また、多くの地域品種もあり、天竜杉、屋久杉、立山杉、吉野杉、北山杉、秋田杉、山武杉などが知られています。

なかでも屋久杉の代表格として有名な「縄文杉」は、幹周がなんと約16m、樹高はおよそ30mに及ぶ日本最大級のスギです。

 

出典 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hakuzou/yakushima.htm

 

その樹齢は推定7200年とも言われているそう…!

様々な説があり、いまなお確かなことはわかっていませんが、もしもこれが本当なら「世界一長寿の木」になるとか。

そんな話を聞いたら本物を見に行きたくなりますね!
もはや花粉症なんてどうでもよくなってきます(笑)。

 

出典 http://www.yakushima-info.com/yakushima/yakusugi/jomonsugi/jomonsugi.html

 

さてさて、話を戻します。

スギは縄文・弥生時代には既に広く分布しており、加工のしやすさからか盛んに利用されていたようです。

また、室町時代には「植林」が始まったと言われています。
神社や仏閣を建立する際の構造材として、周辺に植林を行いながら用材の確保を図ってきたそう。

そして近代。
第2次世界大戦によって荒廃した森林や、高度成長期における戦後復興の為の木材伐採で何もなくなってしまった山には、育成が早くて楽なスギやヒノキなどの針葉樹が大量に植林されました。(それが現在の花粉症の原因とも言われています…)

 

出典 http://www.city.nichinan.lg.jp/main/government/treaty-list/taxation/special/tokusanhin/obisugi/1223/

 

スギは、静かで落ち着いた印象の木目、軽くて柔らかいため加工がしやすいといった針葉樹ならではの長所と、優れた調湿機能や香り、抗菌作用などを持ち合わせています。

それらを活かし、建築用材としてだけでなく、日本酒の樽や桶、箸、また土木や船舶、家具…などの身近な存在として、現在に至るまで日本人の暮らしに関わり続けてきました。

 

出典 http://woodsato.exblog.jp/12323515/

 

木目は写真の通り鮮明で通直です。

そして辺心材の境界ははっきりとしていて、辺材は白っぽい色味、心材は淡い紅色~赤褐色、時に黒褐色を帯びています。

この木目を見ただけで、なんとも懐かしいというか、とても日本らしいと感じるのは、古の時代から日本文化を支えてきてくれた所以でしょうか。

そんなスギ材を使用したダイニングテーブルが、最近BRUNCHにも入荷しました。

 

 

ところどころに節が入った耳付きのテーブルは自然の雄大さを感じさせます。
また心地よい芳香も放ち、一気にダイニングが癒しの空間に。

スギの木には日本人の心に響く魅力を備えています。

花粉症の方には辛い季節ですが…ぜひその魅力に触れてみてくださいね。

 

では、今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。

2月の季節の木、ウメの木

みなさん、こんにちは。
BRUNCHです。

つい最近、年が明けたなぁ~と思っていたら、もう2月なんですね。
年々時間が経つのが早いなぁと感じます。
最近気温が暖かくなったり寒くなったりで温度差が激しいですが、みなさん風邪やインフルエンザにはお気をつけ下さいね。

 

みなさま2月の季節の木は何かご存知でしょうか?
家具のお仕事につき始めて今まで以上に木と触れ合う機会が増えてきて、もう2月かぁ~、そんなこと思っているうちにすぐ4月がやってきてお花見の時期なんだなぁーと思っていた時に、2月の季節の木は何があるのかと疑問に思いました。

 

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、今回はどうかお付き合いください。

 

2月の季節の木はウメの木なのです。


出典:http://keishintei.exblog.jp/17434488/

他にも2月の季節の木は、ハンノキ・カンノザクラ・コリヤナギ・オウバイetc…があります。今回はウメに絞っていきたいと思います。

ウメ
科・属名 バラ科・サクラ科
原産地  中国
開花木 1月~3月

中国原産の花木で、朝鮮半島を経由して日本に渡来しました。
奈良時代ではすでに園芸用に栽培され、梅を題材にした詩がたくさん詠まれています。

『梅が香に のっと日の出る 山路かな』 松尾芭蕉
早春の山道を歩いていると、梅の香りにさそわれるかのように、太陽がのっという感じで顔を出した。春の喜びを味わっている。

樹高は5~10mに生長し、早春になると香りのいい花を咲かせます。
同じサクラ科のモモに比べると花びらの大きさは少し小さいですが、花の美しさから江戸時代以前に花見といえば、梅を観賞していたとされていたそうです。

観賞用のウメにも3種類あるのです。

野梅系
中国から渡来した原種に近い梅を指し、枝が細く花や葉も小さいのが特徴。花色は淡いピンクのものが多く、いい香りがします。


出典:http://s.webry.info/sp/noba3-11.at.webry.info/201403/article_6.html

緋梅系
野梅系が変化して生まれた品種群で、枝は細く内部が紅色をしているのが特徴。花色は赤や緋色のものがほとんど。大盃、紅千鳥、緋梅などの品種があります。


出典:http://613613nin.blogspot.jp/2013/10/blog-post_15.html

豊後系
梅と杏をかけあわせて作られた品種群で、葉が大きく枝が太く育ちます。大輪で淡いピンク色をした花が多く、あまり香りはしません。葉は丸輪で大きく表面に毛があり、桃園や一の谷、武蔵野などの品種があります。


出典:http://www.city.kitsuki.lg.jp/soshiki/1/kitsuki-sika-siboku.html

 

実ウメ(薬、食用)も3種類ありました。

青軸
青軸は皆さんが想像する梅のことです。全国各地で生産が行われているポピュラーな品種で、2月になるとうっすら緑がかった白い花を咲かせ、6月になると25g前後の楕円形の実をつけます。花も見ごたえがあり、庭木としても人気の梅です。


出典:http://minibonsai.org/info/hana_ume_image.html


出典:http://www.hanahiroba.com/fs/hanahiroba/ume_aojiku

 

南高
和歌山県が主な生産地の白梅で、「南高梅」の名称でブランドが確立されています。実が大きいわりに種が小さいことから、食用にしやすく梅干しや梅酒に加工さてています。


出典:http://umemonja.noblog.net/


出典:http://okada-nouen.com/ume/

李梅(すももうめ)
重さ50~60gの大きなみをつける品種で、ジャムやジュースに加工されます。生産地の一つである静岡県浜松市では、幻の梅として知られ一般的にはなかなか出回りません。


出典:https://horti.jp/6203


出典:http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/fruit/043576.html

 

梅の果実は6月に収穫することができ、梅干しや梅酒やジャムなど様々な方法で加工し楽しむことができます。

 

元々は漢方薬として中国から輸入され、寄生虫の駆除や熱冷まし、咳止めなどに効果があるとされていたみたいです。また、細工品の洗浄液や染料としても役割も果たしてきたそうです。

しかし、成熟していない青い梅は青酸配糖体などの毒性を含んでいます。誤って食べてしまうと、痙攣や呼吸困難を引き起こし、最悪な場合は死亡するケースもあるみたいです。ただし、大量に食べなければ問題はなくアルコールや天日干しによってその毒性は低下するので、加工品は安全に食べることができるみたいです。

間違って、青いウメを食べないようにしたいですね。

食用や観賞用でこんなにもウメ種類があるなんて思いもしませんでした。桜の花見の前にウメの花を見に行こうかと思います。

 

それでは今回はこの辺りで。
次回をお楽しみに。

 

 

 

アカシアの木

皆さまこんにちは。
BRUNCHです。

2月にはいると家で育てていたアカシアの木を思い出します。
とても日当たりの良いベランダなので本来なら3月に咲くところ、うちでは2月に黄色い小さな花を満開に咲かせていました。

 


出典:http://www.hanahiroba.com/fs/hanahiroba/c/0000004767

開花時期は2週間ほどで終わってしますのであっという間なのですが、一年に一度の楽しみとして大切に育てていた良い思いでです。

アカシアの木の種類はマメ科アカシア属の常緑樹の総称で東南アジアからオーストラリアやアフリカなど亜熱帯から温帯気候に分布しています。
種類は600~1300と多く広大に分布しています。

 

もちろん日本にも生息していますが、関東より北の地方では育たないといわれていますので暖かい国の広葉樹になります。アフリカの大地にひょろっとした木は実はアカシアだったんです。

 

giraffe and a tree, masai mara, kenya

出典:http://www.mirai.ne.jp/~panther/acacia/

 

アカシアの歴史は非常に深く、聖書にも出てくるほどで古代エジプト時代の家具や小物などにも使用されていました。古くから実用性の高い樹種として愛されていたようです。

大英博物館 「ファラオの椅子」

http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-114.html
遠い国の話のようで日本ではあまりなじみの無いように思われますが、現在では食器やまな板などの商品もあり非常に身近な樹種になっています。


出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/air-r/4f-acacia-94495.html

心材は深いブラウンで白太が周りにあるのでとてもブラックウォールナットに似ています。似ているのは見た目だけではなく材質も硬く衝撃性があり粘りもあるので家具や床材などにも使用されています。

東南アジアの天然木アカシアはナラ材よりも寸法安定性(湿度や温度による変化)に強く耐久性にも優れていますので建築材としても注目されています。
アカシアは生長も早いので産業や商業用の資材としても期待される樹種のひとつです。

BRUNCHには取り扱いの無い樹種ですが、きっと皆様のみじかにあるアカシアの木。開花までは後1ヶ月。黄色い小さな花を見かけたら古代から愛されていた思いにふけるのも良いかも知れません。
それではまた次週。

適材適所。針葉樹が快適さを守ります。

こんにちは。

2017年の初旬から強烈な寒波が列島を覆い、特に西日本で大雪の被害が出ている模様です。

BRUNCH各店がある関東の平野部では積雪はないものの、非常に寒い毎日ですが、みなさま体調など崩してはおりませんでしょうか。インフルエンザも流行の兆しをみせていますので、体調管理などに気をつけて元気に過ごしていきたいものです。

さて、BRUNCHでは無垢の木の家具を中心に取り扱っておりますが、今までの「木と学ぶ」でもふれている通り、家具の材料になる樹木は、広葉樹が一般的です。広葉樹の細胞組成の特性上、ねばりや堅牢さが広角的多方向に強靭な性能を発揮するので、様々なデザインでたくさんの椅子やテーブルが作られてきました。

CH-0208チェア

 

それでは、日本の森林の大きな割合を占める針葉樹はどのような場面で使われているのでしょう。

戦後、日本が復興していく上で非常に重要な要素であった建材を得るために針葉樹の植林が盛んに行われました。すなわち、針葉樹は柱や壁といった木造建築の主要な材料として重宝されていたのです。木造建築以外の建築方法が台頭してきた現代では、戦後ほどの需要があるわけではないのですが、多くは針葉樹で造られている、ある特定のモノも存在します。

それは、建具(たてぐ)です。

針葉樹は比較的木目が通直で細い細工に適しているのが建具に良く使われている理由のひとつです。軽く、丈夫で加工性がよく、木口方向(木目の方向)にとても強い性質があります。障子や襖といったものを作るのにとても向いていて、山で多く採れるということもその理由になったようです。

「軽い目隠しと通風を備えた格子戸」

 

建具とは、建具屋さんという職業があるとおり、その技能はとても専門的で、非常に高度な技術を要します。


「明かりを取り込みつつ、外部との隔たりを作る障子」

それは家などの建築物という「枠」に「合わせて作る」ためで、形やサイズがそのまま機能となることが多いのと、気温や風雨、音など、生活する上で快適さに直結するような性能を求められるという特性が関係しています。

「重いガラスを嵌め込んだモダンな戸もできます」

建具に使われている主な樹種をご紹介していきましょう。

まずはこちら。

杉(スギ)です。

国産の針葉樹と言えば、まず最初に思い出されるくらい有名な杉ですが、建具の材料としてもよく使われます。軽くて軟らかい木です。

その木質は、暖かい時期に育った年輪である早材(春材)と、寒い時期に育った晩材(秋材)の硬さが大きく違い、それをあえて生かす技法の「うずくり仕上げ」という木目の凹凸面をつくる仕上げが有名です。トクサなどの硬い植物の茎などで擦り上げ、軟らかい早材の部分を削り落とし、硬い晩材部分を強調します。

「うずくり仕上げ」

 

檜(ヒノキ)

檜風呂というイメージがありますが、建具の材料としても非常に人気があります。早材、晩材ともに緻密、均質で、仕上がり、加工性に優れ、ホゾなどで組んだときの仕口の強度も十分です。中心に近い心材は耐久性、耐朽性に富み、内部、および外部どちらの建具にも向いています。上品な色と美しい木肌が好まれ、建具材として安定した人気があります。

 


「耐朽性十分で独特な芳香が好まれる檜」

檜は、白木色仕上げという、鉋(カンナ)で削ったままの質感を残しながら汚れ止めの塗装を施したものが最も代表的な仕上げ方法となります。

「白木色仕上げ」

 

外国産の針葉樹からはこちら。

スプルース

ホームセンターなどでよく見るツーバイ材と呼ばれるSPF材。Spruce(スプルース: えぞ松)、Pine(パイン: 松)、Fir(ファー: もみ)の頭文字をとってSPF、ということをご存知でしたでしょうか。私は初めてそれを知ったときは衝撃を受けたものでした。

その一角を担うスプルースは、木理は通直、木肌は密で、軽く軟らかいために加工性がいいのでとても人気があります。軟らかいものの繊維は強いので、剥がれるような裂け方をします。DIYで経験のある方もいるのではないでしょうか。

戦後、欧米から輸入されたフラッシュ構造の技術は、合板などを使い大量生産され、反りや狂いが出にくく、なによりそのコストの安さに瞬く間に伝統的な建具と取って代わっていきました。さらにその後アルミサッシの登場により、気密性や施工性が飛躍的に上がり、私たちの住環境は快適に変化していきました。

「腰付障子」

その技術の向上は否定できるものではないのですが、「大切な何か」を置き忘れてしまっている、と、近年はアルミサッシにも引けを取らない性能を持った木製の建具も再注目されてきています。

個人的には、いつか家を建てるようなことがあれば、木製の建具で建てたいな、とそんなことを考えてしまいました。

木の「ねばり」について

こんにちは。BRUNCHです。
1月ももう下旬に入りましたね。まだまだ寒く、風邪やインフルエンザが流行しております。
みなさま体調には充分お気をつけください。

さて、私は今朝は鼻がすーっとするような香りで一日が始まりました。
先日注文していた商品が早速届いたのです。
開けてみると、なんとも良い香り!

※くすのきシューキーパー
※ムーミンくすのきアロマブロック

こちらはくすのきの天然の香りで消臭・虫除けをしてくれるすぐれもの!
と聞いていたので、楽しみにしていたもののこんなにハッキリとした香りとは知らず、開けてびっくり。
ユーカリのオイルのような、すーっと鼻がすっきりするような良い香りです。
見た目も愛らしく、大切なお洋服や靴を守ってくれる商品ですね。
くすのきの香りのもとは、「樟脳」という天然の虫除け成分です。
「樟脳」は、揮発性に優れているので衣装ケースから出した時は香りがしっかりとしますが、出して空気や天日にさらせば香りがなくなります。
また、天然の香りで虫を殺すのではなく、寄せ付けないため、安心して使用できますね。

・・・さて、前置きが長くなりましたが、本題は「木のねばり」についてです。
ねばりと言っても、ねばねばしているわけではありません。
材質に弾力性があり、しなりが出る性質を持つという意味で「ねばりがある」と表現しています。
例えば、野球のバットにはタモなどのねばりのある材が使用され、特に良質なバット材として北海道産のアオダモが好まれています。
その他、ねばりのある材としてオークやブナなどもあります。

家具においても、この「ねばり」の性質を活かしたデザインのものが多くあります。

例えば、こちらのチェアです。

細いスポークで上半身をしっかりと支えてくれるチェアです。
強度に問題は無いのか?と思われる方も多いかもしれませんが、10本のオーク材のスポークがねばりを活かして支えていますので、問題なくご使用頂けます。
笠木と座面はウォールナットですが、スポークの部分はウォールナットでは製作できません。
ウォールナットはとても硬いため、この細いスポークをウォールナットにすると、ご使用頂くうちにバキッと折れてしまうでしょう。


こちらのチェアも同様に、ブナ材のみで製作可能です。
一見、金属製のチェアに見えますが、さわってみると気の温もりが感じられます。
ブナ材に黒色の塗装や、他にも色々な色のパターンがあり、シーンによって色々なイメージに変身します。
黒色の塗装の場合は上の写真のようなアイアン脚に合わせても良いですね。

また、こちらはまた少し違う話ですが、下の写真はオーク材の特性を活かしたチェアです。

曲げ木という技術を用いて、一本の木を曲げて作られたアームチェア。これだけ厚い無垢材をしっかり曲げることはとても困難を要する、高度な職人技です。
職人に話を聞いてみたところ、オーク材を蒸気で蒸し上げ、機械の力で曲げているのだそう。
こちらも、オーク材で無くては出来ない手法ですね。
背とアームが一本の材で作られている為手ざわりも抜群です。

さて、いかがでしたか。
ご紹介させて頂いたチェアはすべてBRUNCH各店で展示しております。
※店舗によっては展示していないものもございますので、ご来店前にお問い合わせください。
ぜひご来店いただき、実際に「ねばり」を感じてみてください!