みなさま、こんにちは。
インテリアショップBRUNCHです。
まだ寒さは続いてますが、陽は少しずつのびてきて春が近づいてきてる感じがしますね。早く暖かくなってほしいものですが、この寒い時期だからこそ楽しめることもあります。
個人的な話しになりますが、私は食事が大好きで、寒い時期はお鍋やらーめんが特に美味しく感じます。先日地元の美味しいらーめん屋でらーめんを食べていた時に、ふと思ったことがありまして、私たち日本人が日常的に使っているお箸ですが、何の木からできているのだろうか!?と。また使い捨ての割りばしは本当に無駄遣いなのだろか!?と。
そこで今回のブログではお箸について詳しく調べてみました。
出典:http://www.toumon.com/item/artist/icura/iccs001.html
【お箸の語源】
①「嘴(くちばし)」の説:人がお箸を使う様が、鳥がくちばしでものをついばむ様子に似ていることから
②「橋」の説:人と食物を結ぶかけ橋であることから
③「間(はし)」の説:日本の棒の間で物を挟むことから。または食べ物と人間の間をつないだり、人間と神との間をつなぐためのものであることから
④「端」の説:お箸の元は竹を折り曲げてピンセットのように使用しておりまして、その端と端で物を挟むことから
⑤「柱」の説:昔は「柱」には神様や人の魂が宿るとされてきました。お箸を二本の柱です。そこに使う人の魂が宿るとされてきたことから
このようにお箸の語源には様々な諸説があるようです。どれもこれもなるほどと思ってしまいますし、神秘的ですね。
【お箸の歴史】
出典:http://www.hashikatsu.com/w0220.htm
紀元前300年(弥生時代末期):神様の祭器として使われたのが日本で最も古いお箸の登場とされています
600年(飛鳥時代):ピンセット型の竹製の折箸が使われるようになりました。ちなみに「箸」という字が竹冠なのは竹箸が由来とのことです。この当時お箸を使えたのは神様と天皇だけと言われてました
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90
710年(奈良時代):人はそれまで手食(手で食事をとること)でしたが、推古天皇が随(中国)に遣随使を送った頃、中国王朝で2本の箸で食事をしている光景を初めて見て、この作法を日本に伝え、聖徳太子が朝廷の供宴儀式で箸食制度を採用したことから日本で食事に箸を使う風習が始まり、箸食文化が広がったとされています
どうやらお箸の文化は中国から伝達してきたようですね。
現在ではお箸だけを使って食事をする文化は日本だけの様です。中国ではお箸とレンゲ、韓国ではお箸とスプーンなどお箸と何かを使用しています。
日本はご飯、おかず、お味噌汁など全てお箸で食事をしますよね。
また日本人はお箸のおかげで手先が器用な国民になったと言われています。
【割りばし】
8世紀初頭から箸食文化が広まりましたが、割りばしが広まったのは江戸時代の寛政12年ごろが最初と言われています。
割りばしを割ることは祝い事や神事などの「事を始める」という意味を持っています。またお箸を使い回さないことや、食事を始める前に割る行為が清潔でけじめを重んじる日本人特有の性格に合っていたと言えます。
近年では割りばしは木を使っていることから、環境問題の対象とされてきましたが、日本製の割りばしは丸太から建築用材を切り取った時にできる端材や残材、間伐材を使って作られているため、割りばしを作るために木を伐採していません。これは日本人のものを大切にする心から生まれたものであり、エコロジーの一環だと言えます。
それでは割りばしは何の木の端材や残材を使用しているのでしょうか?
<国産高級割りばし>
■スギ材:スギ材の特性である、材料の軽さ、真っ直ぐに通った木目の特性を生かす製法で、柾目部を表面に加工しています。
■ヒノキ材:ヒノキ材の特性である、木の光沢と強度を生かした製法で、板目部を表面に加工しています。
<国産大衆割りばし>
出典:http://shimokawa-seihashi.co.jp/products/
■シラカバ:比較的安価であるために、汎用的な割箸として現在最も多く流通しています。木質としては、ねばり強く、腰も強い特性によって割りばしの主要素材として定着しています。
■エゾマツ:木の肌目が細かい、木目が真っ直ぐで割りやすい特徴です。
<その他>
アカマツ・アスペン材・竹など
<種類>
小判箸(こばんばし)
天削箸 (てんそげばし)
利久箸 (りきゅうばし)
元禄削箸 (げんろくそげばし)
竹割箸(たけわりばし)
丸箸(まるばし)
上記出典:http://www.shinwa-nara.co.jp/hashi/katati-sozai.html
【お箸】
江戸時代中期ごろになると塗り箸が発展し、普及していきました。各藩が藩の地場産業として塗り物を競ったためです。ほとんどの漆器の産地がこの時期に確立し、それと同時に塗箸も多様化していきました。また江戸時代末期をを迎えると、裕福な町人や商人が自分のステータスとして塗り箸を使ったとされています。
<素材>
■黒檀:木肌が細かく、重く、硬いという特徴をもち、磨くほどに金属のような 光沢を発することが知られ、古くから装飾・工芸品・楽器などの素材として使われてきました。
■紫檀:過酷な熱帯地方に多く生息するするためか、耐久性に極めて優れ、家具等に多く使われています。
■鉄木:鉄のような強度と耐久性を持つことから、第二次大戦中には実際に鉄のかわりに歯車等に用いられたというエピソードもあります。
■翌檜(あすなろ):別名ヒバともいいます。軽い木のわりに丈夫で耐湿性に優れていることから、輪島塗の木地に使われ「漆器の木」として世界にも名高いです。
■その他:桜・ゆず・楓・ブナなど
<塗り箸>
主なものに若狭塗と輪島塗があります。若狭塗は、箸と箸以外の用材と下地の違いや、「卵殻模様」、「貝殻模様」、「起こし模様」などの独特の模様が特徴です。
輪島塗は輪島塗は厚手の木地に生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強し、生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器です。
その他にも津軽塗、会津塗、鎌倉塗など様々ございます。
このように箸の塗りに使われている「漆」は、英語で「japan」と訳されるほど日本を代表する原料のひとつです。漆は光沢があり、防水性や防腐性を兼ね備えた、コーティング材としても優れている素材です。
天然のものを使用して、身体に優しく、見た目も美しく、さらに丈夫で使いやすい塗り箸は日本人ならではの作品です。
日常で当たり前のように使っているお箸ですが、自分に合ったこだわりの一膳を探して、食事をするとより食事が楽しめると思いますよ。
みなさまも探してみてはいかがですか?
それでは今回はこのへんで。