木と音

こんにちは。
無垢材家具をメインに扱う「木の家具専門店」BRUNCHです。

 

突然ですが、最近ギターを買いました。

(びっくりするほど安い中古品ですが…!)

今日は木と音にまつわることを勉強したいと思います。

 

無垢材家具についての説明の中で、
「木は呼吸している」という話を
耳にしたことがある方は多いかと思います。

これは木の持つ調湿機能のことを指していますが、
木は水分だけでなく、音も吸収しています。

美術館などの静かな場所で、
自分の足音が思わぬ大きさで響いてしまい、
驚いたことはありませんか?

コンクリートや大理石などを使用した建物では、
壁や床が音をほとんど吸収せずに
そのままはね返してしまうため、
その反響音が不快に感じられることがあります。

しかし木には、
騒音となる音を小さくしてくれる=吸音性能が備わっています。

木造建築や木材を使用した室内の場合、
木が不快な雑音を吸収するため、音がまろやかに伝わります。

これは木材が多孔質の材料だから得られる特性です。
(吸音のメカニズムについてはここでは割愛します)

木の組織には、
根から吸い上げた水や養分の通り道(導管)をはじめ、
肉眼では見えない細く小さな穴がたくさん存在します。

(テーブルの木口をよーく見ると、小さな穴=導管が確認できます)

 

低音域から高音域までバランスよく音を吸収して、
ほどよい残響音を残す。

このミクロの孔がこのような効果をもたらします。

優れた音響効果が必要なコンサートホールや劇場、
また、様々な楽器の材料として木が使われている理由もここにあります。

そして、この効果はご家庭でも体感できます。

木造の住宅や木材をふんだんに使った内装はもちろんのこと、
木をメインにしたインテリアにすれば、
家族の話し声も、お部屋で聴く音楽も、心地よく耳に届くはず。

音に対するストレスを木が和らげてくれます。

木ならではの機能、魅力はまだまだあります。

次回もお楽しみに~