南国と言えばヤシの木

ここ数日は寒い日が続いていますね。
暖かかった時期が恋しくなります。
芸能人の方々がハワイでお正月を過ごしたくなる気持ちも分かります。

そしてハワイのような南国で木と言えば、ヤシの木。

こういった光景が簡単に目に浮かびます。
このヤシはココヤシという種類ですが、当然ながら種類によって同じヤシ科でも見た目や性質は変わってきます。

例えば日本でもよく見かけるのがシュロ。

photo by Fanghong

最初の写真のココヤシは、ハワイのような暖かな地方で無いと育つことはありませんが、こちらのシュロならば日本でも平気で育ちます。
場合によっては、北海道でも育っている場合があるとか。
日本に自生するヤシの中でもっとも耐寒性も強いですが、耐火性、耐潮性も持ち、様々な場所で育ち、なおかつ成長が遅く管理が楽ということで、装飾用の植物として育てるのに向いているようです。

なお、日本でよく見かける南国風植物にはソテツもあります。

photo by Hansueli Krapf CC 表示-継承 3.0

だいたい同じに見えますが、ヤシとソテツは別の種類の木。
被子植物なのか裸子植物なのかといった時点ですでに違っています。

ソテツもそこそこ寒さに強く、日本のあちこちで栽培されているようですが、本州中部あたりでも冬は寒すぎるようで、「菰掛け(こもかけ)」と呼ぶワラで全体を覆う作業を行う場合もあるようです。
それを行うとソテツ感、南国感は全く無くなってしまいますが、オブジェのようで面白いので、宜しければ検索してみてください。blogに貼り付けられる写真は見つかりませんでした。

ヤシの話に戻りますが、この木は捨てるところが無い実用価値の高い木でもあり、南国では貴重な資源としても活躍しています。

家具屋としてはヤシの木材を使用した家具が木になるところですが、そこまで多く流通している訳では無さそうです。木材については家具というよりも、建材や雑貨などで使われる事の方が多いようですね。

これがヤシの木の木目です。
色濃く、力強い木目ですが、しっかりと南国感も出ていますね。
BRUNCHで取り扱う木の中では、やはり南国生まれのモンキーポッドが多少近い雰囲気を持っているでしょうか。
https://www.brunchone.com/search/plank/

日本では馴染みの無い木材であるため、なぜ家具としてあまり家具用材として使われ無いのかも分かりませんでしたが、ヤシの木の家具ははっきりとヤシの木らしさが出ていて、南国の家庭にはしっくり来る雰囲気です。
ハワイに行く事があれば、ヤシ家具を一目見て見たいです。

ということで、今回は寒さを忘れるために南国の木・ヤシを調べてみました。
それでは、また次回の木と学ぶをお待ち下さい。