目黒の木『椎』

皆様明けましておめでとうございます。
目黒、千葉船橋、横浜港北で無垢材家具を中心に取り扱っております、インテリアショップBRUNCHです。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

BRUNCHスタッフの勉強ブログ「木と学ぶ」、今年最初のテーマは『椎の木』です。
椎は常日頃からお世話になっているこの目黒区のシンボルとなっている木。(私も最近初めて知りました!)
これは触れずにいるわけにはいかない!と思い立ち、あまり詳しく知らなかった椎の木について調べてみました。

まずは椎の木の特徴をご紹介します。
椎とは、ブナ科のシイとよばれる常緑高木の総称です。関東以西の比較的暖かい地方に自生しています。
葉は堅い楕円形で、表面はつやがあり、裏面に褐色毛があります。
初夏に開花し、その実はどんぐりになります。

今でこそあまり食べるイメージの無いどんぐりですが、実は縄文時代から人々にとって重要な食料として親しまれていました。
今でも一部の地域では炒った椎の実が縁日などで売られているそうです。
子供の頃、どんぐりを題材にした絵本がありました。そこに描かれていた「どんぐりまんじゅう」というお菓子の作り方を見て、近所からどんぐりを拾ってきて作ったことがあります。何がいけなかったのか全く美味しくはできず、悲しい思いをした記憶がありますが、いつの日かリベンジしたいものです。

椎の木材は建材・家具材などに利用されるほか、椎茸栽培用の「榾木(ほだ木)」(天然の木を用い木材腐朽菌のきのこを栽培する原木栽培に用いられる一定の長さに切断した切り株)としても使われています。
BRUNCHで取り扱っている家具の中には同じブナ科の木でビーチ材が使われているものがあります。
比較的通直な木目、肌目が密な点は共通した特徴と言えますね。

<ビーチ材>

<椎材>

大きいものは25mにも達する大木となるそうです。
大木は樹冠が丸く傘状になるのが特徴です。

目黒区の公園樹や庭木の中で最も多い樹木なので、お近くにお住まいの方は意識せずとも日ごろから目にしている機会の多い、馴染みの木といえるでしょう。
目黒の街づくりを見守ってきた椎の木。
目黒をお散歩される際には、ぜひ注目してみてくださいね。