木の「ねばり」について

こんにちは。BRUNCHです。
1月ももう下旬に入りましたね。まだまだ寒く、風邪やインフルエンザが流行しております。
みなさま体調には充分お気をつけください。

さて、私は今朝は鼻がすーっとするような香りで一日が始まりました。
先日注文していた商品が早速届いたのです。
開けてみると、なんとも良い香り!

※くすのきシューキーパー
※ムーミンくすのきアロマブロック

こちらはくすのきの天然の香りで消臭・虫除けをしてくれるすぐれもの!
と聞いていたので、楽しみにしていたもののこんなにハッキリとした香りとは知らず、開けてびっくり。
ユーカリのオイルのような、すーっと鼻がすっきりするような良い香りです。
見た目も愛らしく、大切なお洋服や靴を守ってくれる商品ですね。
くすのきの香りのもとは、「樟脳」という天然の虫除け成分です。
「樟脳」は、揮発性に優れているので衣装ケースから出した時は香りがしっかりとしますが、出して空気や天日にさらせば香りがなくなります。
また、天然の香りで虫を殺すのではなく、寄せ付けないため、安心して使用できますね。

・・・さて、前置きが長くなりましたが、本題は「木のねばり」についてです。
ねばりと言っても、ねばねばしているわけではありません。
材質に弾力性があり、しなりが出る性質を持つという意味で「ねばりがある」と表現しています。
例えば、野球のバットにはタモなどのねばりのある材が使用され、特に良質なバット材として北海道産のアオダモが好まれています。
その他、ねばりのある材としてオークやブナなどもあります。

家具においても、この「ねばり」の性質を活かしたデザインのものが多くあります。

例えば、こちらのチェアです。

細いスポークで上半身をしっかりと支えてくれるチェアです。
強度に問題は無いのか?と思われる方も多いかもしれませんが、10本のオーク材のスポークがねばりを活かして支えていますので、問題なくご使用頂けます。
笠木と座面はウォールナットですが、スポークの部分はウォールナットでは製作できません。
ウォールナットはとても硬いため、この細いスポークをウォールナットにすると、ご使用頂くうちにバキッと折れてしまうでしょう。


こちらのチェアも同様に、ブナ材のみで製作可能です。
一見、金属製のチェアに見えますが、さわってみると気の温もりが感じられます。
ブナ材に黒色の塗装や、他にも色々な色のパターンがあり、シーンによって色々なイメージに変身します。
黒色の塗装の場合は上の写真のようなアイアン脚に合わせても良いですね。

また、こちらはまた少し違う話ですが、下の写真はオーク材の特性を活かしたチェアです。

曲げ木という技術を用いて、一本の木を曲げて作られたアームチェア。これだけ厚い無垢材をしっかり曲げることはとても困難を要する、高度な職人技です。
職人に話を聞いてみたところ、オーク材を蒸気で蒸し上げ、機械の力で曲げているのだそう。
こちらも、オーク材で無くては出来ない手法ですね。
背とアームが一本の材で作られている為手ざわりも抜群です。

さて、いかがでしたか。
ご紹介させて頂いたチェアはすべてBRUNCH各店で展示しております。
※店舗によっては展示していないものもございますので、ご来店前にお問い合わせください。
ぜひご来店いただき、実際に「ねばり」を感じてみてください!