今年は梅雨入りが早いようで、既にジメジメとした日が続き、気分も何となく重たく感じてしまいます。なんとも憂鬱な雨の日々ですが、雨にちなんだ名前を持つ木があります。その名も「レインツリー」。本のタイトルにもなっているようなので耳にしたことがある方も多くいらっしゃると思いますが、この「レインツリー」実は「モンキーポッド」の別名なのです。
モンキーポッドは、BRUNCH一枚板店でも多く取り揃えている、一枚板のテーブル天板に使われる木です。
モンキーポッドは色の濃淡がはっきりしており、木目の表情が豊かで、一枚板の中でも人気が高い木となっています。モンキーポッドという名前は、この木の実をサルが好んで食べることからついた名前で、別名のレインツリーというのは、雨が降る前に葉を閉じることから付いた名前と言われています。なんだかもっとファンタジーな名前の由来を想像していたのですが、ちょっと違いました。
レインツリーの名の由来の様に、植物が葉を閉じて眠るような動きをすることを「就眠運動」と言い、オジギソウなどの小さな植物から、モンキーポッドのような大きな木まで、マメ科の植物の多くに見られます。雨などの外部刺激を受けた時だけでなく、24時間周期で朝になると葉を開き、夕方には閉じるというのを繰り返しています。
この就眠運動は成長に欠かせないもので、マメ科の植物は眠らないと枯れてしまいます。飛行機で東西に大きく移動すると、時差ボケまで起こすそうなので、本当に人間の睡眠と変わらないですね。
ちなみにモンキーポッド(レインツリー)は、CMソングで有名な木です。人間以上に長い年月をかけて大きく成長し、一枚板のダイニングテーブルに形を変えた後も呼吸を止めず、人間と同じように環境からの影響を受けて変化し続けます。梅雨の湿気が多い時期には膨張し、冬の乾燥の時期には収縮しながら、5年~10年の歳月をかけて各ご家庭の環境に慣れてゆきます。ご購入いただいた際は、生き物として木目の個性は勿論、その変化も楽しみながら、一緒に時を過ごして頂ければと思います。
一枚板はこちらの店舗でご覧いただけます。
BRUNCH目黒通り一枚板店
https://www.brunchone.com/brunch-time
他に見つけた「レイン」の名前を持つ植物をご紹介します。
レインハード
レインリリー
元気に梅雨を乗り切りましょう!