梅雨と梅

こんにちは。
無垢材家具のBRUNCHです。

じっとりむしむし、梅雨まっただ中というお天気です。
毎年わすれずちゃんと来るもんですね、梅雨。

梅雨といえば湿気でむしむし、カビが生える、不快指数なんて言葉もあるほど、皆さんからはあまり好かれていない印象です。
しかしなんで梅雨という言葉に梅が使われているんでしょう。
すこし調べてみました。

なぜ梅という字が使われているのか

梅といえば春先、さくらよりも早咲きの綺麗な花が印象的です。
ではなぜこの時期の名称に梅が使われるのでしょうか。

その理由は梅の「花」ではなく、「実」にありました。

つまり梅の実が熟す時期なので「熟(つ)ゆ」、その他には雨の雫から「露(つゆ)
けき時期」、じめじめとして物が腐るので「潰(つい)ゆ」など、そしてかびが生え
るので「黴雨(ばいう)」などと諸説あるんですね。

諸説あるので決定的なものではありませんでしたが、確かに納得です。

梅は中国が原産で、大陸文化と共に渡来しました。

早春に他の木よりも早く開花し、美しい色・形・芳香によって観賞用として非常に好まれました。
またこのことから、おめでたい木の代表「松竹梅」の地位も確立したのです。

そして果実を生食することは少ないですが、身体に良い食品として加工し利用されてきました。
中でも梅干しは平安時代中頃には効用が書かれた書物があり、武家社会では出陣の時に
縁起物として食べられたそうです。

さらに兵糧食として「日持ちが良い」「のどの渇きをいやす」
「疲労回復」「水あたり」などの殺菌や整腸剤として重宝にされていました。

このように梅と日本人のつながりは深く、この大切な梅を熟させるのがこの時期の長雨で
あることから、「梅」という漢字が使われるようになったのです。

また梅干しにはクエン酸やリンゴ酸が豊富で疲労回復効果もあり、
防腐効果や食欲増進、整腸作用に役立ちます

こう梅雨空が続くと、カラッと晴れた夏の空が待ち遠しいですね。
じめじめ蒸し暑い日が続きますが、暑さで弱った身体を梅干しで疲労回復しながら気長に待ちましょう。