世界一重い木とはいったい・・・!?
諸説あるようですが、少なくとも商業利用されている木では、リグナムバイタという木が世界一重いという説が有力な様です。
こちらがリグナムバイタの木。
ハマビシ科
グアヤックやユソウボク(癒瘡木)とも呼ばれます。癒瘡木の名の由来はこの木の樹脂がかつては薬として使用されていた事から来ています。
非常に成長が遅く、サイズも大きくはなりません。
大きいもので、樹高が10m程、直径40cm前後にしかなりません。
年輪は非常に密で、触り心地も独特のものです。
産地は中南米で、特にメキシコやコロンビア、ベネズエラ。
木目は南洋材らしく、BRUNCHでも扱っているモンキーポッドに似ているところがありますね。色味は茶褐色から次第に濃緑色に変化して行きます。
木の重さの目安となるものに気乾比重があります。
これは乾燥させた木材と、それと同じ体積の水との重量の比率で、1.00を超えると水に沈むようになります。
普段BRUNCHで扱っている木で特に重いものはナラやメープル。
これらも、大きなテーブルを運ぶ際は、ナラか・・・!、となるような重さなのですが、気乾比重はそれぞれ0.68~0.75と0.70。
それに対してリグナムバイタは”脅威”の1.28~1.37!!
ナラの2倍の重さのテーブル、チェア、想像すると恐ろしいです。
幸い、希少な木な上、上述した通り大きくもならないので、運ぶ事はおそらく無く、実際は安心ですね。
かつては、この木の耐久性、そして油分を多く含んでいる事から生まれる潤滑性から、船のスクリューのベアリングや軸受けとして使われていました。
ちなみに、重さをかわれ、ボウリングの球にも使われていたようです。
このリグナムバイタが世界一重いというのが有力のようですが、世界のどこかにもっと重い木があるかもしれませんよね。アマゾンや中国の奥地にはありそうな気がしてなりません。
ぜひさらに重い木を発見したというニュースを聞いてみたいですね。