少し気が早いですが、
もう少しすると見頃を迎える紫陽花。
鮮やかな色合いと季節柄、
とても印象深い紫陽花ですが、
意外に知らないことがたくさんあります。
紫陽花と言えば綺麗な花を咲かせるので
てっきり花だとばかり思っていましたが、
実は「木本(※)」に分類されている
落葉低木の一種だそうです。
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※木本とは・・・
木部が発達した多年生の地上茎をもつ植物で、
高木と低木とに分かれる。
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つまり、紫陽花は花ではなく、木ということです。
さらには、花と思っていた部分は
実は花ではないとのこと。
赤マルで囲ったちいさな部分が「花」で、
その周りの花だとばかり思っていた部分は
「がく」と呼ばれる、
花を守るために葉っぱが変化した部分です。
こちらはガクアジサイという名前の紫陽花です。
白が「花」、紫が「がく」です。
この形を見ると、たしかに言われてみればと思いますね。
今では品種改良されて
さまざまな色の紫陽花がありますが、
実は紫陽花自体は色素が1つ(アントシアニン)しかなく
「土壌の酸性度」「アルミニウムイオンの量」「遺伝的な要素」
これらの影響を受け色が変わるそうです。
ちなみに日本は火山や雨の影響で弱酸性の土壌が多いので、
青系や紫系が主流。
たいしてアルカリ性の土壌が多いと、赤系が主流となります。
ヨーロッパなどでは赤が多いそうです。
良く知っているつもりの紫陽花でしたが、
実はいろいろと知らないことがたくさんありました。
今年は紫陽花を見るのが、もっと楽しくなりそうです。
それではまた次回。