こんにちは、無垢材家具のBRUNCHです。
木そのものや家具の名称には
「木」が含まれる漢字を使用しているものがとても多くあります。
そこで今回は「木」が含まれる漢字の成り立ちについて学んでみたいと思います。
■ 机
これは比較的分かりやすいかもしれません。
「几」は脚付きの台を描いた象形文字で、訓読みで「つくえ」です。
木製の脚付きのつくえを表す形声文字として「机」となりました。
■椅子
元々は「倚子」と漢字表記していました。
倚には寄りかかるという意味があり、
物の名に添えられる接尾語の「子」が後ろにつきます。
その後「寄りかかる木」という意味で「椅子」に変わりました。
■棚
貝を紐で連ねて2列に並べた「朋」に、
大地を覆う「木」を組み合わせた形成文字です。
朋が持つ「広げる」という意味から、
木を組んで造った「たな」または「かけはし」という意味から
漢字が成り立ちました。
■板
「反」は元々かげをよじのぼる意味ですが、
板の場合は木を削る手斧の形を表し、
木と合わさり、手斧で薄く削り取った木片を指します。
■枚
枚は「木」と「攵(ぼく)」が合わさってできています。
手になんらかの器具を持って木を打ち付ける様子を表しています。
そのため「枚」は木を削ってできる板切れのことを指し、
その板切れを数える単位としても使います。
■杉
杉の「長く流れる豊かでつややかな髪」の象形である「彡」と
杉の葉の見た目から「木」と「彡」をあわせて「杉」となりました。
■桜
桜は古くは「櫻」と書き、貝がらをふたつならべて(女性の)首飾りを表しています。
これに「木」をあわせて、首飾りのような実のなる樹木として「櫻」となり、今では略字の「桜」が一般的となっています。
■楢
「神が宿る木」とも言われる楢は、
「酒が入った器からいい香りがしている」象形文字から派生し、
「酒の醸造を役目とする役人(長)」を意味し
「木の長(神)」を意味する「楢」という漢字になりました。
■栗
栗は見たままがそのまま漢字になっています。
「くりのいががついている木」の象形からこの漢字となりました。
■桐
「木」と「同」(上下2つの同じ直径の筒の象形)を組み合わせ、
花は筒状で、幹の中心が筒のように中空になりやすい桐を表しています。
いかがでしたか。
普段何気なく使う漢字や言葉の成り立ちを考えてみるのも
たまにはいいですね。
それではまた次回。