皆様こんにちは。
ようやく春が来たかと思ったら、日によってまだ肌寒い日もある、
気温が安定しない今日この頃ですね。
皆様体調を崩されないようにお気を付け下さい。
さて、今回の木と学ぶブログは、こちらのテーマでお送り致します。
・意外と四月の木〜梨〜
梨は、高さ15メートル程の落葉高木です。
皆様ご存知の通り、8月下旬から11月頃にかけて甘く瑞々しい実をつける樹で、
そのインパクトの方が強いため、あまり春の木という感じはしません。
しかし、花期は4月頃で、大変美しい花を咲かせます。
梨の花
このような綺麗で可愛らしい、5枚の白い花弁からなる花をつけます。
形はなんだか少し桜に似ている気もします。
桜や梅等、有名な春の花に押されぎみですが、それに負けない美しさです。
また、色が白いので、葉の緑の中によく映えます。
正直、樹形がもっと美しければ、桜や梅に並ぶ花として讃えられていた気がします。
・語源
梨の名前の語源は諸説あるそうで、例えば以下のようなものがあります。
・中心部ほど酸味が強いことから、「中酸(なす)」が転じたものとする説。
・果肉が白いことから「中白(なかしろ)あるいは「色なし」
・風があると実らないため「風なし」
・「甘し(あまし)」
・「性白実(ねしろみ)」
・漢語の「梨子(らいし)」の転じたもの
などなど、割ともっともらしいものから、正直「?」なものまで、様々あります。
個人的には最初の、『・中心部ほど酸味が強いことから、「中酸(なす)」が転じたものとする説。』
が有力な気がしますが、皆様いかがでしょうか。
・歴史
次に梨の歴史についてですが、日本で梨が食べ始められたのは弥生時代頃とされ、
登呂遺跡などから多数食用にされたとされる根拠の種子などが見つかっているそうです。
ただし、それ以前の遺跡からは見つかっておらず、野生のナシ(山梨)の自生地が人里周辺
のみであることなどから、古く大陸から人の手によって持ち込まれたと考えられています。
江戸時代には栽培技術が発達し、既に100を超す品種が果樹園で栽培されていたそうです。
そして、明治時代には現在の千葉県松戸市において「二十世紀」が、現在の神奈川県川崎市で
「長十郎」がそれぞれ発見され、その後長らく梨の代表格として盛んに生産されたそうです。
今でも有名な「二十世紀」等の品種は、こんなに昔からあったんですね。びっくりです。
洋梨
梨は個人的にはあのみずみずしさが非常に好きです。
個人的には秋の稲刈りの時の休憩時間に、冷えた麦茶と一緒に食べるのが
とてつもなく美味しい記憶があります。
他に有名なものとして、洋梨がありますが、あれは個人的にすこしもっさりとした、
ぼけた梨の感じがして普通の梨よりは好きではないのですが、それはそれで美味しく頂けます。
今回の木と学ぶブログでは、身近なフルーツの木について調べてみました。
そして意外と季節柄にもよく合っていました。
皆様も、身近なものの木がもしあったら、それについて知識を深めてみると、
より毎日が楽しくなるかもしれませんね。
それでは今日はこんな所で。