耐久性、木のせい?気のせい?

お客様とお話している上で、

「こちらとこちら、どちらの木の方が良いですか?」

というご質問を受けることがあります。

まず難しいのが、その場面で意味する「良さ」とはなにか、という点があります。

 

市場価格的に値段が高い、という意味で、「良い値段のする木材(高い木材)はどちらですか?」ということであれば、同じサイズで値段の高い方が「良い値段」の木なので分かりやすいですね。

 

また、見ため上の木目や色であれば、コーディネートの関係や何よりもお客様のお好みがございますので、自由にご自身で「好き」と思う木が良い木となります。

こちらの写真のように、同じ「モンキーポッド」という木でも、木目や形は異なります。

 

そして、多くご質問を受けるのが、「強さや耐久性」などのお話です。

木はご存知の通り、山などに生えています。その木を伐採し、乾燥させ、加工し家具を作り上げるわけですが、同じ山の同じ樹種、隣同士に生えている木ですら、全く同じモノというわけにはいきません。

 

なにより、同じ丸太からでも部位によって、また切り出す形によってその性質は異なります。

木工機械によって、文字通り、「適材適所」に製材加工していきます

 

人間に例えるならば、樹種の違いは人種の違いといえますし、同じ樹種の差の場合は、同じ日本人同士の違い=個性といえるかと思います。
そして、同じ日本人であっても、一人一人肌の色に違いがあるように、樹木も一本一本は同じ色になりません。

オリンピック競技などで、人種による平均的な身体能力の差があっても、個人差がそれをひっくり返すことは珍しいことではありません。
木材も、樹種によって学術的な平均の強さや重さはあるものの、個体差でそれらの順位が上下することはあります。

実際におきる破損のトラブルのお話をお伺いしていますと、木材の密度や比重などの科学的な数値の違いを要因とするお話よりも、木材の個体差や環境の差、そしてなにより、お使いの仕方が、家具の耐久性に大きく影響する印象がございます。
普通に家具として使う範囲では、耐久性において、樹種の差をそこまで気にする必要は無いように感じます。

 

 

ひとつひとつが違っていて、それぞれに個性がでてくる、
それも天然の素材だからこその醍醐味です。

均一、画一的なモノという訳にはいかないのは無垢材家具の特徴とも言えますが、BRUNCHの家具たちは、品質的にはほぼ同じになるように職人達の熟練の技術で適材適所、素材を活かし製作されています。

 

同じデザインでも違う樹種が選べる家具が多くありますので、ぜひ、そのひとつひとつをじっくりと見てお好きに選んでください。