インテリアの歴史 ~古代編~

皆様こんにちは。
国産無垢材家具のBRUNCHです。

秋も深まってきた今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
東北や北陸の方では、丁度紅葉が見ごろのようです。
最近は晴れた日がなんだか貴重な感じですが、すっきりとした秋晴れの日にゆっくりと紅葉を眺めながら散歩したいものです。

さて、今回の木と学ぶでは、「インテリアの歴史」について学んでみたいと思います。
今回は「古代」編です。

 

・古代エジプト時代

古代エジプト時代は、神殿や墳墓は石材で建築され、柱をパピルスやロータスなどの植物で装飾しました。
家具類はその中で支配階級の人々のための、権威の象徴として扱われました。
材質は主に木製で、金箔がはられたり豪華な彫刻が施されるなど、まさに権威の象徴でした。
しかしこの時はまだ、いわゆるインテリアというものは一般の人々には広まっていませんでした。

 

・古代ギリシア時代

古代ギリシア時代の建築は、有名なパルテノン神殿にみられるような調和のとれたプロポーションで構成されました。
家具もそれに倣い、華美すぎる装飾の無い、シンプルで実用的なものが多かったようです。
とはいっても、合理的な生活のために家具自体少なく、婦人用の小椅子や食事と休憩を兼ねた寝台など、生活に合わせた実用的で簡素なものが多かったようです。

 

・古代ローマ時代

古代ローマ時代になると、れんが造や石造に、コンクリート技術のアーチ・ヴォルト・ドームによる大規模な建築構造を用いた変化に富んだ内部空間が作られ始めました。
そしてそれに呼応するかのように、家具もギリシア時代より次第に装飾の度合いを強め、動物の彫刻などの装飾性が付加されていきました。
この頃にはだいぶ一般の人々の間にも家具というものが浸透してきており、特にレクタスという寝椅子は家庭の最も高級な家具とされ、横になっての会食に使われていたりしたそうです。

 

「古代」のインテリアの歴史は以上です。
こうして見てみると、家具やインテリアの歴史は、その時代ごとの「建築」や「建築様式」にかなり強い影響を受けていることがわかります。
さらにいうと、その時代ごとの人々のものの考え方や、身分などの存在を表すものとして、家具が使われていたようにも見えます。

今は普通に私たちの生活の一部として馴染んでいる家具ですが、その成り立ちについて少し調べてみると、とても興味深い発見があります。

次は「中世」のインテリアの歴史について触れてみたいと思います。

それでは今回はこんなところで。